投稿日:2021.01.15
ブランディングデザイン専門家 春山瑞恵
ホームページのロゴやSNSのアイコン、会社の宣伝広告、リモートワークでの連絡のやり取りなど、ロゴがあれば自分のサービスや商品をアピールしやすくなります。
ロゴを作成するには、手持ちのソフトを使って自分で作る以外に、
1.テンプレート方式
2.コンペ方式
3.オーダーメイド方式
の3つの方法があります。
無料のテンプレート方式を使って自分で作る方法と、複数のデザイナーから提案してもらうコンペ方式、ロゴ制作専門会社に依頼して作成してもらうオーダーメイド方式です。
これからシンボルマークやロゴを作りたい方、ロゴを検討している方、この3つの方法で作成するメリットとデメリット、注意点について解説します。是非参考にしてみてください。
テンプレート方式でロゴを作成するメリットと注意点
自分で作るには難しい、手早く簡単にロゴが作りたい、そんな方は、クラウドソーシングやロゴジェネレーターなどのテンプレート方式で自分の理想に近いロゴを作ることができます。
テンプレート方式のメリットは無料で簡単に作れるところですが、デメリットで考えられることは、テンプレートなので、どうしても似たり寄ったりのデザインになりがち。また、無料でネット上に出回っている性質上、他者の権利を侵害する可能性が高く、商標の登録で却下されることもあります。
コンペ方式でロゴを作成するメリットと注意点
2008年ごろに登場したクラウドソーシングのコンペ方式は、設定した金額や依頼内容でコンペを開催し参加する複数のデザイナーから提案してもらえます。多くの提案の中から好きなロゴを選べて、3万円程度で格安に作れるメリットがあります。
デメリットは、参加するデザイナーが過去に不採用だったデザイン案を使い回しにしたり、採用された図案を少し変えて再利用しているロゴをよく見かけたりもします。テンプレート方式と同じく、コピーなどされやすいことも…。
オーダーメイド方式で作成するメリットと注意点
ロゴの専門会社に依頼してゼロからオーダーメイドで作成する方法です。制作会社によって料金や制作の手順など様々ですが、依頼に合わせて見積もりや要望に対応してもらえるので、デザイナーと相談しながら具体的なブランド戦略と構築ができます。マニュアルの作成やデータ保管、困った時にサポートもしてもらえ、ある程度イメージがある場合は、希望のイメージを伝えて交渉するとプロに安く作ってもらえることもあります。
デメリットとしては、ロゴを専門とする制作会社でも、ここ60年以上、非常に多くのロゴが作られているので、制作するデザイナーが商標の調査や図形の下調べを行わないで制作してしまうと、知らず知らずのうちに抵触していたということも考えられます。調査をしてくれる制作会社をお勧めします。
ロゴを採用する前に安全を確認する方法
現在、Googleは画像やイメージのAI分析能力を頻繁にアップデートしています。インターネットで画像検索をすれば、自分のロゴに似たものがないかすぐに見つけることができます。
オーダーメイド方式で作ったロゴにしてもコンペ方式にしても、ロゴを採用する前に同じようなロゴがないか一度、「Google画像検索」で調べてみましょう。採用後は、なるべく早めに商標登録をしておくと安全で安心です。